粟国島を写す!日々違う美しさを見せてくれる海と空と自然

地域おこし協力隊の松下です。
今回ご紹介するのは、粟国島で生活していて楽しむことのできる趣味について、です。
わたしが初めて粟国島に上陸したのは、地域おこし協力隊の面接のために訪れた昨年9月のことでした。
島内の居酒屋で交流会に参加し、夜になり民宿まで帰る道のりは真っ暗闇。
「こんなに深い闇の中で生活するのだ」ということに不安を覚えたのも確かなのですが、
一方でその圧倒的な闇だからこそ、見たこともないような満天の星空に出会えるのだと魅力的に感じました。
粟国島で写真を撮れば、どんな人でもプロレベル!?
もともと趣味のひとつが「写真撮影」だったわたしとしては、粟国島に移住をしたなら「ぜひともこの美しい満天の星空を撮影してみたい!!」と思っていました。
それには、それまで愛用していたオリンパスのミラーレス一眼ではスペック不足です。
話は脇道に逸れますが、本州から沖縄の離島に引っ越す場合、その費用の大きさに驚くことになります。
引っ越し会社に頼むには想定外の費用がかかるので、それまで都内近郊での引越しでは必ず運んだお気に入りのベッドや家具、大型家電などはすべて実家に置いたまま。ゆうパックで運べる最大サイズの段ボールを購入し、そこに入れられるものだけで引越し、生活に必要な家具家電は島で新たに買い揃えることにしました。
なので、当然予想を超えたお金がかかります。
「きっと島に引越しをした後では、カメラを買おうなんて気持ちはなくなってしまうに違いない…!」
そんなわけで、粟国への引越しが決まってすぐに、一眼レフカメラと広角の単焦点レンズを購入したのです。
初めてのレンズで撮影した景色。
「自分の腕が上がった!?」と勘違いしそうになるのは、カメラやレンズのスペックが上がったからではなく、粟国島というどこを切り取っても美しい被写体のおかげでした!
あたりまえの日常の中で、ひとは大切なものを見失いがちになる
「カメラを買い替えてきました!」と星空撮影のエキスパートである粟国村観光協会事務局長に話し、「でもカメラとレンズで手一杯で、レリーズと三脚を買っていないので、お借りしたいです」とお話したものの、その後、長きにわたりそのカメラで星空を撮影することはありませんでした。
仕事や日常生活が忙しかったのもありますが、美しい星空もそれが日常の光景となってしまうと、なかなか腰が重たくなってしまうものです。
たびたび撮影のお誘いをいただいていたものの、タイミングが合わず、今年になってから初めて月の撮影をさせていただきました。
三脚はお借りしましたが、自分のカメラでこんなに美しい月面写真が撮れました!!!
続いて、天の川撮影にも挑戦。
粟国島の星空はやっぱり圧倒的だった!
わたしはクルマを持っていないので、日常的にはgrafitという電動バイクを愛用しています。コスパは最高だし、粟国島の澄んだ空気を汚すこともなく、島ぐらしには最適な乗り物だと思っています。
とはいうものの、このバイクで夜中のマハナ展望台に行くような勇気を持ち合わせてはいないので、この日の天の川も粟国港での撮影です。
なんということでしょう、この今にも落ちてきそうなきらめく星の数々…!
いつかマハナでも星空撮影をしてみたいと思っています。
粟国島で一期一会の光景に出会う日々
冒頭でもお伝えしたとおり、ぶっちゃけ粟国島で写真を撮れば、どんな人でも素晴らしい写真が撮れちゃうと思います!
わたしたち(協力隊)も日々、同じ海や空の写真を飽きずに撮っていますが、その日の天候やコンディションによって、色や輝きも違った美しさを毎回毎回見せてくれています。
そんな中、ひときわ美しさを放つ瞬間に出会うことだって、もちろんあるわけです。
月の輝く夜、白く浮かび上がるドラゴンフルーツの花
凪いで鏡面のように美しいウーグの浜
リフレクションによりテトラポットが十字架の墓標のように浮かび上がった夕暮れ
マハナの夕陽と佇むヤギの奇跡のようなショット(普段はここにヤギはいません)
インスタグラムでも粟国島の美しい光景を日々アップしていますが、毎日写真を撮っても、同じ景色に出会うことはありません。
被写体に困ることのない島の景色は、生活に潤いと楽しみをもたらし続けてくれています。同時にこの美しい自然と島の文化は、次の世代にもずっと残していかねばならない大切なものである、と強く思わせるちからも持ち合わせています。