火山活動の痕跡

島の南西に位置する筆ん崎は、火山灰が積み重なってできた白色凝灰岩の迫力がある断崖が印象的な崎です。
その上はマハナと呼ばれている広大な広場で、海抜85メートルの崎には展望台が設置され、南西に久米島、南に慶良間諸島や渡名喜島、南東側に沖縄本島、伊江島を望むことができる、村指定の名勝地のひとつにもなっています。

その昔、近くの遠見台からは唐船が近海を通る際、たいまつを焚いて慶良間諸島から首里王府にそのことを知らせたそうです。

ここは夕陽のポイントとしてもおすすめの場所。
美しく雄大な景色を楽しんでください。

粟国らしいワイルドな美しさ

島を広く覆い分布する琉球石灰岩は、有孔虫の多い砂質石灰岩の部分と、サンゴ化石の多いサンゴ石灰岩とに分けられます。

北側の海岸近くでは琉球石灰岩がむき出しになった状態がよく見られ、雨や風によって浸食され、固い部分が残り、あちこちが尖った荒々しい形になっています。

写真は洞寺の脇の道を進んだ場所にある海岸。
隆起し雨風に浸食された琉球石灰岩と、波の浸食で比較的平らになった波打ち際、さらに海中では鮮やかなサンゴに覆われた琉球石灰岩の入り組んだ複雑な地形や、新たな琉球石灰岩の元となるサンゴ礁の発達を見ることができます。